新潟の地酒の販売 酒のいのうえ > お酒の話 > 【幻の酒の価格について】 酒の話No.9

【幻の酒の価格について】 酒の話No.9

日頃、日本酒をご愛飲いただきましてありがとうごさいます。
ところで、よくお客様よりご質問をいただく中で「お酒の価格」についてお話いたします。通常私ども小売店は、蔵元から問屋を経由せず直取引でお酒を仕入れる方法と蔵元か ら問屋を経由して仕入れる方法との2種類があります。いずれの場合でもメ-カ-希望小売価格というものがあります。通常定価といわれるものです。
  
そんな中で人気銘柄酒が異常に高い価格で販売されている場合があります。これは実店舗であれネットショップでも見受けられます。それではなぜそのような現象が起こるのかといいますと、人気銘柄酒たとえば新潟清酒でいえば、「越乃寒梅・久保田・八海山・〆張鶴・雪中梅」などは問屋経由での販売はほとんどしておりません。小売店との特約販売にてお酒を卸しております。当然これらのお酒は本来特約店にしか並ばないわけですが、実際はそれらのお酒を特約店より買い集め別の小売店に販売するブロ-カ-や特約店自身が、蔵元からの割り当て数量を販売しきれないために意図的に横流ししている場合があります。
 
だいたい人気銘柄の場合は、特約店で定価で購入しそこにブロ-カ-の利益を加算し特約店以外の一般酒店や酒DS・大型量販店などに流すわけです。当然本来の定価以上の高い価格で店頭やネットのサイト上にならびます。有名希少銘柄は、全国的にみれば特約店の数も少なく一般の消費者の方はそもそもこれらの定価を知らない方がほとんどです。そのためDSやス-パ-などの販売価格が定価もしくは定価より安いものと思っている方も少なくありません。私の見る限り、今は定価の2倍あたりの価格になっているものが多いですが、時期やアイテムによっては定価の3倍以上の価格のものもあります。こんな法外な価格でこれらのお酒を求める価値が果たしてあるのかどうか?
 
一般的に言えば、もちろんNOです。越乃寒梅の普通酒(定価は1.8Lで税込で2,000円ちょっと)が仮にDS等で5,000円で販売されていたとしたら、まじめな造りをしている蔵の5,000円の吟醸酒もしくは大吟醸を購入したほうが正解といえます。ただ仕事の関係やどうしても一度は有名希少銘柄を飲んでみたいという消費者のみなさんの気持ちも理解できます。その場合は、蔵元さんに連絡して正規特約店を紹介してらうことができます。ただし紹介してもらっても在庫等の関係で必ず買えるわけではありませんが賢い購入をするための一例です。またこのような現象は、清酒であれ焼酎であれ需要と供給のバランスがいびつなために起きる現象です。蔵元も以前よりは増石したりして対応しているようですが絶対的に需要が多いために価格が釣り上がるわけです。
 
そこで私たち酒販店そして愛飲家のみなさんも考え方を改める必要があると思います。それは有名希少銘柄のみを追い求めないこと。ブランド力のある商品を手に入れる魅力は十分に理解できます。しかし同時にこれからは、我々酒販店も消費者の皆さんも有名無名にかかわらず美味しいお酒を発掘する喜びを見出していかなければならないとおもいます。最初から有名なものはありません。私も今まで以上に自分の五感を利かせ、これはと思うお酒を発掘しお客様にお届けしてゆきたいと思います。

by   at 13:44
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:

トラックバックはありません