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【昨今の新潟の清酒事情について】 酒の話No.11

近頃、メディア(生活情報誌)などで、濃淳甘口のお酒が良く取り上げられています。清酒には淡麗辛口・淡麗甘口・濃淳辛口・濃淳甘口の大きく4つのタイプに分けられます。数年前までは新潟の淡麗辛口が東京を始め全国でもてはやされ、その反動か最近は、濃淳甘口のお酒が注目されています。もちろんそれぞれに美味しく個性的であり、どれが一番とかではなく飲み手が自分に合ったお酒を楽しむことが肝要です。
  
地酒は昔から、その土地の気候や風土そして長年の食文化とともに酒質が磨き上げられてきました。北海道から九州まで同じ傾向の酒質では本来おかしい訳です。もちろん新潟県内においても淡麗辛口でひとくくりに言うことは出来ないぐらい地域により味わいがさまざまです。また新潟の蔵元さんでも近年濃淳甘口のお酒に取り組んでいるところもあります。いろいろ試行錯誤は大切なことと思います。
  
しかしながらここからは私(酒のいのうえ店主)の個人的好みと独断でお話させていただきますが、私は新潟県の下越地方(新潟の北部)の阿賀野市(旧水原町)で永年暮らしています。当地は元来淡麗辛口の地域であり、濃淳甘口のお酒を飲みますと最初の一杯はインパクトもあり、非常に印象に残るのですがどうも食中酒としてはお酒の味が、料理や肴に勝ちすぎ飲みあきしてしまいます。そこでいつも飲んでいる淡麗辛口のタイプに戻すと本当に飲みあきすることなく、料理・肴とも調和してお酒が進みます。
  
たとえて言えば、ごはんは決してメインディシュにはなりませんが、だからといっておかずばかり食べていては飽きてしまいます。ごはんの淡白かつほのかな甘みや旨味が、おかずの強い主張を和らげ交互に食べることにより、お互いの旨味を引き出すように新潟の淡麗辛口のお酒は、自らを強く自己主張するのではなく、料理や肴を引き立てるお酒であり、縁の下の力持ち、良妻賢母のような酒質が特徴です。
  
今、新潟清酒は日本酒のトレンドからはずれているかのように報じられているようですがけっして、新潟清酒が愛飲家の皆さんに支持されなくなったとは思いません。確かに、全国にはたくさんの美味しい地酒・銘酒があります。でも新潟のお酒も他県に負けずがんばっています。新潟清酒は近年益々酒質に磨きが掛かってきております。そこのところを愛飲家の皆様よろしくご理解くださいませ。

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